【2歳児の児童票(要録)】実際の例文を紹介します

児童票・要録

このような方に・・・

✅保育士さん
✅2歳児さんのクラス担任
✅誰かの児童票の書き方を見てみたい

この記事を書いた人

夫と子1人(小学生)の3人家族。保育士15年以上やってます。幼保連携型認定こども園の正職を辞めて、同園でフルタイムのパートになったカナミです。
☞コチラもよろしければ!―自己紹介☆カナミせんせいのプロフィール

紹介する前に・・・

今回の児童票は、養護と教育など欄を分けずに箇条書きで記入するタイプです。

これまで細かく分けての書き方を紹介して(今いる園がこの書き方なので)きましたが、こっちの方がメジャーなのでは?と勝手に思っています。

そして、これを書くとき、私はすっごく苦労したのです・・・。

このときの園では、先輩やら主任やらを通さずに直で園長先生にチェックをしていただくのですが、異動したての先生もなかなか大変のようでした。

もちろん元々きちんと書ける先生は大丈夫ですし、若い先生たちも吸収早いでしょうからね、すぐにクリアできる先生もいるんですけど、私はできなかった・・・・・・。

だからこそ、他の先生の書き方を参考にして自分のものにしたくて記録もしておきました。パソコンの管理は園によりますが、こちらので園は、園のパソコンに個人のUSBメモリとか挿すのは禁止なので、大変だった・・・。

まぁ、でも、結局ダメダメすぎて、この年度の児童票は、組んでいた他の3人の担任さんに何人か分ずつ分けて終了させていただいたという本当に陰の年度😭

というわけで、この年度は自分の記録がとても少ない・・・。

ただ、前期と後期とあるので、そこで少しでも紹介できるものがあるといいのですが・・・。

ちなみに、ここの園で書き物に厳しかった園長先生がいたのですが、児童票の指導をしているときに「〇〇に〇〇って書いています」って返した先生に「じゃあ、大丈夫ね」って済んだことがあるくらいの参考にして損はない本はコチラ☟そう、結局これです(笑)

これがないと始まらない!
「これによると・・・」という感じで使って、とらえ方は色々であっても「その本は変!」と門前払いはされない!はず・・・

その上で、見てみてくださいね。

【公式】らくらく文章術ドリル

【養護】ー【生命】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【養護】ー【情緒】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【教育】ー【健康】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【教育】ー【人間関係】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【教育】ー【環境】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【教育】ー【言葉】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ
【教育】ー【表現】の記録9例文と説明が見たい方はコチラ

今回は、7人分の前期(・・・前期分のメモで力尽きました)を紹介します。もはや後期は自暴自棄だったのか何も残ってない😨

Aちゃん

・進級時は新しいクラス・担任にもすぐに慣れて、好きな遊びを見つけて笑顔で楽しんでいる姿があった。〇月頃より母子分離時に離れがたい姿や涙を見せることが増える。本児の甘えたい気持ちを母親とも話し合い、十分理解して受け止めながら、抱っこで過ごす時間を多く持つようにする。気持ちが満足すると自分から遊びだしているので、引き続き丁寧な受け入れをしていきたい。

・布パンツでの排泄に慣れ、自分で「出る」「出ない」の間隔がわかり、排尿・排便も自分で訴えてトイレに行き失敗もほとんどない。午睡中も布パンツで過ごしている。 

・担任の話を良く聞いて意欲的に行動し、わからないことは「○○なの?」と保育士に確認し、丁寧に行う姿がある。友達との関わりも穏やかで「○○しよう」と誘って一緒に手をつないで遊んだり、触れ合い遊びをして笑いあったりしている。しっぽ取り鬼やむっくりくまさんなどの集団遊びも好きで、ルールを理解しながら繰り返し楽しんで遊んでいる。

・指先を使う粘土・折り紙・のりといった活動になると不器用な面が見られ、苦手意識から長続きせず、すぐに「もう終わりにしたい」と言うことが多い。保育士が側で励ましたり、上手に出来ているところを認める言葉がけを行いながら、経験を増やしているところである。

Bちゃん

・進級当初は0歳児組からの一人だけの進級児であったため、表情硬く緊張して過ごしていた。クラス内でグループを決め本児の居場所を作るとともに、同じ保育士が継続して関わるようにする。徐々に表情も明るくなり、欲求や思いを出すようになってきたので、丁寧に受け止めることでのびのびと過ごしている。

・体調を崩すと長引き、咳症状や発熱につながりやすい。本児の動きや食事の様子など見ながら、少しの変化でも家庭に様子を引き継ぐ、早めに布団を敷いて休むなどの対応を行ってきた。

・排尿間隔が伸び、本児も排泄に意欲的だったので、5月から布パンツに切り替える。初めのほうは保育士の誘いに応じての排泄だったが、出す感覚も分かるようになり、自分で排尿・排便を知らせトイレに行く。午睡時も含め1日布パンツで過ごしている。

・保育士と遊ぶことを喜んでいたが、保育士を仲立ちとして少しずつ他児との関わりも増えてきた。人形遊びを好み、おんぶ抱っこの手伝いをし合ったり、お医者さんごっこなどにも自分から入る姿が増えてきたので、保育士もさりげなく参加し、会話や遊び方を示す中で「こうしたい」「それは嫌」などの気持ちを十分に出せるようにしている。

・語彙も増え、自分の体験を伝えたり、「○○ちゃん○○してたね」など友達の様子など気にするおしゃべりが増えた。

・運動面では走ったりジャンプしたり転がったりと全身を使って動くことを楽しめている。ストップゲーム、むっくりくまさんなどの簡単な集団遊びにも興味はあるようだが、実際参加してみるとルールがまだ理解できていなかったり、周りの子の動きに圧倒されてしまい離れてしまうこともある。「保育士と一緒」や少人数で取り組む場面も作って楽しさを味わえるようにしている。

・指先の遊びには集中して取り組むが、遊び方の理解や指先の使い方など難しさもあったので、側につき一緒に取り組むようにしてきた。現在は簡単なパズルも楽しんでいる。

Cくん

・進級当初、前年度から引き続いていた布パンツをはきたがらなかったり、布パンツにすると頻繁にトイレに行ったりする姿が見られた。「布パンツ、かっこいいよ」と励ましたり、「出ないときは遊んでていいんだよ」と言葉掛けしたり、本児の気持ちも汲みながら安心して過ごせるようにした。生活に慣れるにつれて、そのような姿もなくなってきた。   

・排泄は、午睡以外は布パンツで過ごす。ズボン、パンツをはいたまま立って排尿できている。他児の短いタイミングで本児もトイレに向かうこともあるので、「さっき行ったばかりだから大丈夫だよ」と、本児自身のタイミングや排泄の感覚も意識していけるようにしている。

・衣類の着脱は、一人で済ませていることもある。着脱の度に「お腹しまって」と援助を求め、「お着替え終わったね」「おしっこ行ったんだね」と行動を認め、満足感を持って次の活動に移れるようにしている。

・食事はパンが苦手で「1枚は頑張ろう」と枚数を減らしながら、食べられた自信を持てるようにする。疲労で食欲がない以外にも、献立によっては「眠い」と手を止めることもあったので見極めもしながら対応していた。「これ食べたらデザート食べようね」等と見通しを持てるようにしたり、食事に楽しみを持てるように言葉を掛けていったり口に運んだりすることで、本児からも食べ始めて完食も多くなってきた。

・決まった友だちがいて、一緒に過ごすことが多い。他児に手が出たり言い合いになったりすることもなく、トラブルは少ない。玩具が欲しかったり使ってたものを何も言わずに使われてたりしても言えないでいる姿はあり、「貸してって言ってみるといいよ」「使ってたってお話してごらん」と保育士が仲立ちしていくと、本児から相手と話そうとする姿も出てきた。

・遊びでは、パズルが得意でコツコツとこなす。コンビカーでは両足を交互に使って進める。集団遊びでは表情が固いこともあるので保育士が一緒にルールを伝えて繰り返してみると、笑顔が見られてくる。

Dちゃん

・進級時、新しい担任や大きい集団に戸惑い、朝の受け入れ時に泣いたり、日中不安になると持ち上がりの担任の傍に来たりという姿があった。不安や甘えを汲み取り、受け止めながら抱っこや手をつなぐ等して、安心して過ごせるように関わってきた。

・昨年度に引き続き、避難訓練のようないつもと違う雰囲気や行事に登場する着ぐるみ、人形を過剰に怖がる姿がある。「大丈夫だよ」と声をかけ抱っこしたり、行事では別室に行く等の配慮もしてきた。最初は怖がるものの気にはなっているような姿もあるので、ホールでの行事の時にはウッドデッキやばんび組から見ることで、少しでも行事の雰囲気を味わえるようにしてきた。

・川崎病になり、6/1~10入院する。17日から登所するが、1ヵ月健診までは15時過ぎ(おやつなし)に祖母迎えとなっていた。2週間ぶりの登所となり、疲れて眠くなることもあったので、早めに布団を敷いて十分に休息をとれるようにしてきた。

・食事は自分で食べるが、食べこぼしが多く、7月半ば頃までエプロンを使用していた。かきこむようにして食べるため、一口量が大きく、詰め込みすぎることがある。少しずつすくって食べること、一口量を噛み切ることを伝えている。一品食べで、白米が最後に残ってしまうことが多いため、順番に食べることを知らせている。おかわりがあると「おかわりするの」と意欲的に食べる姿も見られている。

・ままごとや人形、手をつないで歩く、追いかけっこ等で友達と関わって遊ぶ姿がある。「やめて」「今使ってた」等、自分の気持ちを伝えられるようにはなってきたが、友達が使っているものを黙って取ってしまうことがあるため、相手が怒っていることや「貸してって言うんだよ」と関わり方を知らせている。

・〇月から布パンツをはいている。まだ失敗することも多いが、布パンツを喜び、トイレトレーニングをしている。

Eくん

・4月は集団が大きくなったことで落ち着かない姿が見られたが、保育士が傍について周りの様子を伝えるようにすると、友達の様子をよく見て動けるようになってきた。慣れてくると、「○○するんだよね」「先生見て、できたよ」等と保育士の声がけで次の行動に移っている。

・熱や嘔吐での欠席、鼻水や咳が長引くこともあったため、表情や食欲等の変化に気をつけてきた。 月手荒れがひどく、塗り薬を持参していた。砂遊びも控えたほうがいいとの医師の指示により、室内で遊んだり、戸外でもボール遊びや鉄棒等に誘うようにし、対応してきた。

・食事では、汁物はほとんど食べられるようになってきた。「これ○○?」と食材を確認しながら食べている。おかずはほとんど食べないが、味付けがあっさりしているものは「にんじんだけ食べてみよう」のように食べられるものから、様々なメニューに慣れていけるようにしている。食べられた時には、十分に認め、褒めるようにしている。

・友達と戦いごっこをすることが多く、「真似っこだよ」と知らせているがパンチが当たってしまったり、力加減がまだ難しく腕を強く掴んでしまったりする。室内でも走り出すと止まれないことがあるので、様子を見守りながら危険のないように楽しめるようにしている。嫌な時には「やめて」と言葉で伝えることができ、友達とのトラブルも減ってきている。ブロックやウレタン積み木でじっくり遊ぶ姿も見られるようになってきた。

・朝の集まりや午睡前の紙芝居等、周りの友達をつついたり、後ろを向いたりと集中できない姿もある。保育士が「見て、○○だよ」と声をかけたり、友達が嫌がっていることを知らせたりし、落ち着いて楽しめるように援助している。

・午睡中以外は布パンツで過ごしている。自分で知らせることはまだ少ないが、保育士に誘われ排泄をし、失敗も減ってきている。

・着替えや排泄時の着脱等、身のまわりのことは保育士の傍で自分で行っている。できないところは「手伝って」と援助を求めることができるため、できないところは手伝いながら、自分でできた喜びを味わえるようにしている。脱いだ衣服をたたみやすいように広げておくことで、丁寧にたたみ、片づけている。

Fちゃん

・鼻水が出始めると長引くことが多い。鼻水が出ていても気にせず遊んでいるため、「鼻水出てるから、ティッシュでかんでおいで」と伝え、かみ方も知らせながら、清潔に過ごせるようにしてきた。

・遊び食べがあり、6月半ば頃までは自分で食べようという姿も少なく、手伝うことも多かった。傍で励ましたり、褒めたりしながら関わってきたことで、食べこぼしは多いものの少しずつ自分で食べるようにはなってきた。食事中落ち着かず、隣に座っている友達をつついたり、フォークを回して何本も落とすということもあり、食事のマナーも少しずつ知らせるようにしてきた。

・友達と関わりたい気持ちはあるが、友達が嫌がっていることがわからず「やめて」と言われても続けたり、笑いながら友達を叩いたりすることがある。「やめてって言われてるよ」「お友達悲しい顔してるよ」等と相手のことを知らせながら、本児が気づけるように関わってきた。

・朝の集まりや午睡前の紙芝居等、周りの友達を触ったり、後ろを向いて違うことをしていたり、集中できないことが多い。遊びの部分でもじっくり遊ぶ姿が少なく、歩き回っていることが多い。1対1での関わりを意識し、短い内容の絵本を読んだり、ままごとやお医者さんごっこ等でやりとりをする中で楽しさを味わえるようにしてきた。パズルができるようになる(8月)と、「これは何だ?」「ここでした~」等と言いながら、じっくり取り組む姿も見られている。

・衣服の着脱に意欲的で、パジャマへの着替えは自分でしていることもある。脱いだ後に、オムツのまま歩き回っていることもあるため、少し手伝ったり、まずは着替えることを声がけながら取り組んでいる。

・言葉がはっきりしてきて、友達とも話す姿がある。「○○するからね、わかった?」「一緒にやろう、ね?」のように話し、一緒に遊んでいることもある。相手に伝わっていない時には仲立ちをし、友達との関わりを楽しめるようにしている。

・迎えに来た保護者に抱きついたり、周りを離れなかったりすることがある。迎えを待っていた子が自分のママだと主張しても笑って続けることもあるため、保育士が声をかけ、過度な関わりをし過ぎないように遊びに誘っている。

Gくん

・新しいクラス・担任にもすぐに慣れて、落ち着いて過ごしている。担任に抱っこを要求したり膝に座って満足したりと甘えを出してくることも多いので、その都度受け止めるようにしている。週末は祖母宅に泊まったり、夜の就寝時間が遅くなったりすることが多々あり、週明けは床に寝ころんでいる姿があるので、早めに布団に入り体を休められるようにしている。

・排泄は4月から布パンツを使用しているものの、トイレに誘うタイミングが合わない日は失敗も多くなる。トイレでの排尿を確認しつつ、成功時には一緒に喜び合うようにしている。

・生活の流れがわかり、着脱やボタン等1人で出来ることも多いが、疲れや甘えから手伝ってもらうのを待っていることが多い。本児のペースや気持ちに寄り添いつつも、時には励ましながら頑張らせて出来ることを大いに褒めて意欲につなげている。 

・言葉数も豊富で感じたことやして欲しいことを担任に訴えてきたり、友達にも「貸して」「まぜて」や嫌なことには「やめて」など、言葉を介した関わりをもっている。お医者さんごっこや保育所ごっこなど日常の生活を再現した言葉のやりとりからイメージをもってじっくり遊んでいる。椅子取りゲームやむっくりくまさんなど簡単なルールのある遊びもルールをよく理解して遊ぶ一方で、すぐにやめて見ているだけになっているので、無理なく誘いかけていきながら、一緒に遊ぶ楽しさが味わえるようにしていきたい。

さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました!

まとめていると、「こういうことを書きたい」と思って書いていても伝わらず、書いても書いても納得してもらえなかった過去を思い出します・・・。

そしてメモが昔すぎて、どのお子さんなのか分からないのもあり、ちょっとショックを受けたりも・・・。

ちなみに、ここでは比較的すんなり通ったものばかりを集めているのですが、きっと「そうなのかな?」と疑問も持たれながら見ている方もいると思います。

でも、そうなんです、・・・あくまでも参考として見てみてくださいね!

何かのお役に立てば幸いです。


カナミ

夫と子1人の3人家族。保育士15年以上やってます。幼保連携型認定こども園の正職を辞めて、フルタイムのパートになりました。

カナミをフォローする
児童票・要録
スポンサーリンク
保育園のカナミせんせいブログ